-骨粗しょう症の背骨骨折治療「経皮的椎体形成術」-


骨粗しょう症の背骨骨折治療「経皮的椎体形成術」

骨粗しょう症の背骨骨折「圧迫骨折」

背骨は、首から腰まで24個の椎体(ついたい)と椎間板がつながったものです。骨粗しょう症で骨がもろくなると、背骨の椎体が潰れやすくなります。これが「圧迫骨折」で、背骨が曲がり、4割は痛みをともないます。

従来の治療は、鎮痛剤や骨粗しょう症の進行を抑える薬を服用したり、患部を固定するコルセットを着用したりといった方法ですが、慢性の痛みが残りました。


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骨粗しょう症の背骨骨折治療「経皮的椎体形成術」

「経皮的椎体形成術」は、骨折した椎体の中に、特殊な液体とバリウムを混ぜたセメントを注入して、圧迫骨折による痛みを緩和する手術です。痛みの緩和が目的ですので、圧迫骨折があっても、痛みがない場所は治療しないことが多いです。

聖路加病院では、2年間で骨粗しょう症による圧迫骨折や、がん骨移転で痛みのある患者約50名に実施しました。手術翌日の午後には歩行ができ、約8割の方に明らかな痛みの緩和が見られました。治療効果が高いのは、骨折後1ヶ月以内です。

骨セメントが椎体の外に漏れてしまいますと、神経障害や肺塞栓症などを起こす危険がありますので、一度にたくさんの椎体に手術は行いません。


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関係医療機関

聖路加国際病院


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