-胃食道逆流症の径内視鏡的噴門部縫縮術(ELGP)-


胃食道逆流症の径内視鏡的噴門部縫縮術(ELGP)

胃食道逆流症の原因

食道とつながつ胃の入り口を「噴門」といい、内壁がひだ状になっています。ふだんは閉じていても、ものを食べたときに開き、巾着(きんちゃく)の口のような働きをしています。

胃食道逆流症は、噴門がきちんと閉まらなくなり、胃液が食道へ逆流する病気です。巾着の口が緩んだ状態になり、胸がひりひりしたり、熱くなり胸焼けを起こします。この食道の炎症が悪化すると、食道がんになる可能性があります。

胃食道逆流症は高齢になるほど増え、成人の2割以上が胸焼けに悩んでいます。食生活の欧米化などにより、患者が年々増えてきています。油っぽい物を食べ過ぎると、食道と胃のつなぎ目の筋肉が緩み、胃液が逆流しやすくなるためです。


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治療法の径内視鏡的噴門部縫縮術(ELGP)

この手術では、胃壁を吸引して針で糸を通す、特殊な装置を使います。装置を内視鏡に取り付けて口から入れ、緩んだ食道と胃の境界部より数センチしたの胃壁を吸引し、糸で2~3ヵ所、縫いつけます。その結果、境界部が巾着状になり、胃液の逆流を防ぎます。

手術時間は約90分で、入院は3日ほどです。手術直後は、胃に違和感を覚える人もいますが、食べ物の通りには問題ありません。手術は内視鏡を何度も出し入れするため、胃壁を傷つけたり、のどを痛めたりする例もあります。また糸が外れる場合もありますが、1か所なら影響はないそうです。

胃食道逆流症には従来、薬による治療と、胸やお腹に開けた小さな穴から内視鏡を入れ、噴門部を締め直す腹腔鏡手術が行われてきました。腹腔鏡手術は全身麻酔が必要ですので、径内視鏡的噴門部縫縮術の方が患者さんには、負担が少ないです。


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関係医療機関

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