-モロヘイヤ-


モロヘイヤ

モロヘイヤの効果効能

エジプトやアラビア半島などでは古くから常食されているシナノキ科の1年草。エジプトでは5000年以上前から一般に普及していて、葉を細かく刻んでつくったスープは伝統的な家庭料理として知られています。かつて、重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープによって治ったという物語があり、「王様の野菜」とも呼ばれていて、このスープは現在でもよくつくられています。

モロヘイヤは、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄などのビタミン・ミネラルを豊富に含み、老化や生活習慣病を防いでくれます。


スポンサードリンク


モロヘイヤのミネラルの効果

モロヘイヤには、カルシウムをはじめ、カリウム、鉄などミネラル分が多く含まれています。とくにカルシウムは野菜のなかで100グラム中260ミリグラムと、パセリの290ミリグラムに次ぐ含有量です。1回の食事で食べることを考えれば、パセリより絶対量は豊富といえます。カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせない成分です。

食物から摂取するカルシウムが不足すると、人間の体は血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨に蓄えられているカルシウムを血液中に溶けださせる働きをします。これが原因となって、骨粗しょう症を引き起こします。

カルシウムは中枢神経を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きもあり、ストレス緩和に有効です。つまり、モロヘイヤを食べてカルシウムをとることで、骨粗しょう症予防、ストレス解消などに効果が期待できます。ゆでても100グラム中に17ミリグラムを含むので、カルシウムの補給源として役立てたい野菜の1つです。

カリウムの含有量も野莱のなかでは上位に入ります。カリウムは体の余分なナトリウムを排泄し、高血圧予防に有効に働きます。

モロヘイヤの豊富なビタミンは老化や生活習慣病を防ぐ

β-カロテン(ビタミンA)の含有量の多さも、他の野菜と比べて豊富です。100グラム中10000マイクログラムは、シソの1万1000マイクログラムに次ぐ量で、シソとちがい、1日の食事で大量に食べることができます。ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンCも豊富に含んでいることを考えると、栄養価の高い優秀な野菜といえます。

β-カロテンは体内でビタミンAにかわり、血管などの粘膜を丈夫にし、細胞の老化を遅らせるので、老化防止に有効です。そしてビタミンCはコラーゲンを作り、免疫力を強化してくれます。

ビタミンB1は糖分をエネルギーに変える、糖質代謝に必要不可欠なビタミンです。ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素の代謝に使われます。特に脂肪の代謝に大きく影響を与えます。またビタミンB2は「発育のビタミン」「美容のビタミン」とも呼ばれていて成長発育や皮膚や粘膜の健康にも関係します。

また、若返りのビタミンとして知られるビタミンEも100グラム中6.6ミリグラムと豊富。ビタミンEは抗酸化作用を発揮してがんを予防。細胞膜を正常に保ち、コレステロールが動脈壁につくのを防ぐ働きもあります。

そのほか、ビタミンKの含有量が100グラム中640マイクログラムと高い点も特徴です。ビタミンKは、出血時の血液凝固作用、血管内での有害な凝固を抑える働きを持っています。またカルシウム不足の際、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きもあります。

豊富なカルシウムと、ビタミンKの作用で、骨粗しょう症の予防に役立ちます。加えて鉄分も豊富なので、貧血にも効果を発揮します。

モロヘイヤの粘り成分ムチンの効果

臭いもなく、クセもないので食べやすい野菜ですが、特徴的なのは刻むとオクラやヤマイモのような粘りがでることです。この粘り成分は、ムチンやマンナンといった水溶性多糖類です。糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きがあります。

ムチンは、胃液や唾液にも含まれている成分で、粘膜を潤し、その損傷を防ぐのに役立っています。そのため、胃壁を保護し、胃炎や胃潰瘍の予防が期待できます。

また、たんぱく質分解酵素を含むので、食べたたんぱく質をむだなく吸収する働きもあります。したがって、疲れがたまっているときなどに積極的にとれば、疲れがとれやすくなります。肉や魚をたくさん食べる時は、一緒にたくさんのモロヘイヤを摂って下さい。消化吸収をよくしてくれるので、消化不良を防いでくれます。

抗ウイルス作用もあり、粘膜を保護する作用との2つの働きで、かぜの予防にも威力を発揮します。たんぱく質分解酵素は加熱に弱いので、食べるときは加熱のしすぎに注意して下さい。

改善が期待できる症状

動脈硬化 がん 高血圧 脂質異常症 便秘 疲労 糖尿病 骨粗しょう症

モロヘイヤの有効成分

食物繊維 β-カロテン(ビタミンA) ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンC ビタミンE ビタミンK カルシウム カリウム 鉄


スポンサードリンク


モロヘイヤの飲み方

モロヘイヤの旬は夏ですが、ハウス栽培では4月から10月が最盛期です。選ぶときは、葉の1枚1枚がしつかりていてつやがあり、茎がやわらかいものを選びましょう。おひたしや和え物、炒め物、てんぷらなどに料理できます。

肌荒れに効果のあるメニューとして、モロヘイヤに含まれる食物繊維を活かしたモロヘイヤにヨーグルトジュースを加えた物が良く、作り方はモロヘイヤの葉と、ヨーグルト、ハチミツといっしょにミキサーにかけます。整腸作用のあるヨーグルト、美肌効果のあるハチミツと含わせることで肌のトラブル解消に役立ちます。

栄養価の高い野菜ですが、注意しなければならない成分があります。それは、シュウ酸の含有量が多いことです。

シュウ酸は体肉でカルシウムなどと結合して、カルシウムの吸収を悪くしてしまいます。そのため、毎日食することは避けたほうがいいです。さまざまな野菜とともに、バランスよく食べることが大切です。

またモロヘイヤの種子や枝には毒性の強い「ストロファンチジン様物質」という成分含まれています。食べると危険なので、家庭菜園などで果実がついたものは、食べないよううにして下さい。


スポンサードリンク


女性・婦人科の治療ガイド

スポンサードリンク



女性・婦人科/健康

↑ ページトップ