フェヌグリーク(コロハ)の効果効能
フェヌグリーク(コロハ)はマメ科の植物で、その種子は南西アジアでは昔から食用や薬用として用いられてきました。日本ではコロハの名前でカレーの香料として、なじみが深いです。
フェヌグリークに含まれるサポニンは、「ジオスゲニン」とも呼ばれ、黄体ホルモンと同じ作用を持つ、黄体ホルモン類似物質です。このため古くから中東やヨーロッパでは、生薬として婦人を中心に用いられてきました。
またフェヌグリークの有効成分であるガラクトマンナンは、水溶性食物繊維で血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げる効果があります。
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フェヌグリーク(コロハ)のサポニンの効果
フェヌグリークのサポニンは、「ジオスゲニン」と呼ばれるサポニンに分類されます。ジオスゲニンは女性の卵巣から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)と、同じ作用を有していますので、「黄体ホルモン類似物質」でもあります。
この黄体ホルモンは、服用しても腸から吸収された後、肝臓で分解されてしまうので、代わりに黄体ホルモン類似物質のジオスゲニンなどが使われるのです。
黄体ホルモンの人体での作用は、子宮内膜や子宮筋の働きを調整したり、乳腺の発達や体温上昇などに関係したり、血糖値を正常にして、体脂肪を減少したり、利尿作用もある他に、他のホルモンのバランスの調整などです。フェヌグリークのジオスゲニンは、これと同じ作用を持っているのです。
このジオスゲニンの効果により、フェヌグリークは昔から生薬として、婦人を中心に用いられてきました。現在アメリカやヨーロッパでは、バストアップや母乳、更年期などを目的としたサプリメントとして人気があります。
フェヌグリークのガラクトマンナンの効果
フェヌグリークのガラクトマンナンは、水溶性食物繊維ですので、コレステロール値を下げ、血糖値を安定させる効果があります。
ガラクトマンナンは水溶性食物繊維ですので、消化管で水分を含み膨張して、胃や腸にいるコレステロールを捕らえて、便とともに排泄してくれます。そのうえコレステロールの生産も抑制し、コレステロールが血液に移動するのも防いでくれます。フェヌグリークのガラクトマンナンは、このようしてコレステロール値を下げるのです。
また食物繊維は消化物を包みこみますので、消化がゆっくり進むため、血糖値が急激に上がりません。このため血糖値を下げる、インスリンの分泌が少なくなります。インスリンが大量に分泌されますと、膵臓が疲労してインスリンの分泌が少なくなり、糖尿病になる場合がありますので、フェヌグリークのガラクトマンナンは糖尿病を防ぐ効果もあるのです。
黄体ホルモン入りクリーム
フェヌグリークには直接関係がありませんが、ここで黄体ホルモンの話がでましたので、触れておきたいと思います。
黄体ホルモは、別名プロゲステロンとも呼ばれています。最近アメリカで「プロゲステロンクリーム」が売り出されていて、日本にも輸入されています。先ほど述べましたように、黄体ホルモは飲んでも分解されますので、アメリカのサプリメントメーカーは黄体ホルモン入りクリーム、「プロゲステロンクリーム」を発売しました。
「プロゲステロンクリーム」は、「骨粗鬆症の予防および治療」「子宮内膜がんの予防」「更年期障害の改善」「生理不順の緩和」「乳がんの予防効果がある」などの効果を宣伝していますが。
プロゲステロンクリームの薬理作用、治療効果に関しては、ほとんど立証されていない点が多く、米国連邦取引委員会(FCT)は「骨粗鬆症の予防および治療」「子宮内膜がんの予防」「乳がんの予防」の3点に関しては科学的根拠が無く「虚位広告」としてサプリメントメーカーを告発しています。
黄体ホルモン、プロゲステロンに関係する商品は、注意が必要です。
改善が期待できる症状
動脈硬化 がん 糖尿病 肥満 更年期
フェヌグリークの有効成分
ジオスゲニンサポニン ガラクトマンナン
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フェヌグリークの飲み方
煎じた物は1日当たりコップ3杯を限度に、サポニンが多く含まれているため3~4週間を限度にしてそれ以上は断続して飲まないようにしてください。また妊娠や授乳中の女性そして豆アレルギーの方は服用は避けてください。血糖値にも影響しますので糖尿病の方はお医者さんに相談してください。